News 農機製造の自動化にモバイルベンディングセルが貢献
ハーバートとフランツ、2人のゴーヴェリ兄弟は、1997年、牧草の圧縮とフィルム梱包を1台で出来る機械を開発し、世界中の農業に革命をもたらしました。フランツ・ゴーヴェリ氏は「我々の発明は、振り返ってみれば確かにブレイクスルーでした」と話しています。兄弟はそのシステムで特許を取得し、この技術はのちに世界標準となりました。
ゴーヴェリ社の生産拠点は、キルヒシュラーク村のはずれ、野生のハーブがあふれる森に近い場所にあります。「私たちには農家の血が流れているということです」と話してくれたギュンター・フライシャンデル氏は、ゴーヴェリ社の金属加工部門の副責任者です。農家に生まれ育ったフライシャンデル氏は、今も兼業農家として家業を手伝っています。
自動販売機と同じくらいのコンパクトさ
現在、ゴーヴェリ社では2番目の生産拠点となる新工場の計画が進行中です。生産拠点の拡張は、日常的なワークフローを再考する良い機会にもなります。そこで、農家のニーズを最も良く知るフライシャンデル氏が中心となり、自身の経験をもとに「どうすればより効率的に仕事ができるか?自動化できる工程は何か?」と、工程ごとに効率化を精査し直しました。
ゴーヴェリ社の農業機械に使用する板金加工部品は、多種多様の曲げ加工が必要になります。そのため、生産の効率化のキーポイントは、生産プロセスの自動化でした。
「我々のゴールは明確です。しかし大きなプレスブレーキを入れるスペースがないので、例えばコーヒーの自動販売機と同じくらいの大きさの、小型のプレスブレーキが必要だったのです。」
この条件には、プレスブレーキXpert 40に曲げロボットを接続したモバイルベンディングセルが最適な選択でした。フランツ・ゴーヴェリ氏は「バイストロニックは、このような省スペースで移動可能な上、ロボットによる自動生産ができる曲げ加工ソリューションを提供してくれた唯一のメーカーです。」と笑顔で話してくれました。
バイストロニックのモバイルベンディングセルは、限られたスペースでも曲げ加工の自動化を実現し、ゴーヴェリ社の生産性向上に対して非常に貢献することができました。